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日刊 温暖化新聞|イベント・フォーラム

イベント・フォーラム

<企業団体パートナー向けフォーラム>第1回「企業の温暖化リスク」:2009年01月19日(月)開催

開催終了

開催日: 2009年01月19日(月)
対象:

日刊温暖化新聞 企業・団体パートナーのみ

ゲスト:

江守正多氏(国立環境研究所 温暖化リスク評価研究室長)

ファシリテーター:

枝廣淳子・小田理一郎

参加人数:

17社・団体より29名参加

開催レポート

企業の事業活動が温暖化に与える影響についてはよく理解されるようになり、今では多くの企業がCO2排出量を削減するなどの、さまざまな緩和策をとっています。しかし反対に、温暖化が企業活動に与える影響についての理解や、十分な備え、適応策ができている企業はとても少ないと言わざるを得ません。
既に始まっている温暖化に適応するためのビジネス戦略は、企業にとって、緩和策の推進と同じように重要であり、そして急ぐ必要があります。

そこで、第一回の企業・団体向けフォーラムでは、国立環境研究所の江守正多氏をお招きして、最新の科学情報に基づいた温暖化のリスクについてレクチャーをいただき、つづいて各参加企業・団体のみなさまが、自社のリスクについて考えるワーク・セッションを行いました。

●レクチャー:江守正多氏
IPCCから発表されているデータや最新の研究成果をもとに、温暖化によってもたらされるであろう、さまざまなリスクの種類と地域性によるいくつかのメリット、また、その程度や確率、傾向を示すデータの読み方について、科学者の立場から解説をしていただきました。

●ワーク・セッション:枝廣淳子・小田理一郎
ご参加いただいた各企業・団体のみなさまには、IPCCで発表されているデータをもとに、日刊温暖化新聞が日本企業向けに作成した「温暖化リスクシート」を利用して、各社毎に具体的なリスクイメージを探っていただきました。また、他企業・団体とも情報交換をしていただき、参加者のみなさまからは、新しい気づきがあったとの声のほか、企業間連携の必要性や他企業の取り組みに関するさらに広い情報を望むなどの大変有意義な意見・提案がだされました。

●ブログでご紹介いただきました
秋山孝二の部屋(財団法人秋山記念生命科学振興財団理事長)
企業の温暖化リスク

●参加された方の声から

科学者の立ち位置が理解できたのが最も収穫であった。自社のことからマーケティングやビジネスを考えることが多いが、今日は、状況(未来シナリオ)から逆算して自社のことを考える作業だったので、非常に新鮮であった。その作業(バックキャスティング的アプローチ)に必要なのは、やはり「想像力」だなと思いました。

よく取り組みの事例紹介などは他のセミナーでもありますが、今回のように様々な立場の方と一緒に「どうしたらよいか」を考えることは大変刺激になりました。温暖化の本当のリスク(変動の幅・・・)について、クリアにしていただいたことは、今後に向けての収穫です。またこのような会が定期的に開かれて、異なる業種の方々と意見交換や一緒に考える場があるということが、大変心強いし楽しみです。

「企業温暖化リスク」リスクシート細目につき、改めて勉強させていただきました。あと、自分のところといかに身近に関係するかという点をどのように整理していくかが課題かと思います。

次回のイベント・フォーラムの予定

次回は、どの企業・団体にとっても大事な課題である「環境コミュニケーション」を取り上げます。CSRレポート等の報告書やウェブサイト、広告などのメディア・ミックスなどを念頭に、「効果的な伝え方」や、「コミュニケーションを通じての社内・社外の動かし方」について実践的に考えていく予定です。

 
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