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日刊 温暖化新聞|イベント・フォーラム
<企業・団体パートナー向けフォーラム>第13回 『CSR/環境コミュニケーションの最前線』:2011年04月21日(木)開催
開催日: | 2011年04月21日(木) |
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対象: | 日刊 温暖化新聞の企業・団体パートナーの方のみ。 |
ゲスト: | 有限会社エコネットワークス 小林一紀氏 |
ファシリテーター: | 枝廣淳子 |
参加人数: | 14社23名 |
(枝廣より)
3・11以降の一連の動きのなか、私は2001年の9・11を思い出していました。あのとき、日本のマスコミが扱う情報と、世界から英語で入ってくる情報に大きな差があることに違和感を覚え、数名の仲間とともに、海外からの大事な情報を訳して日本に紹介していました。
当時、そうした活動していたのは、たぶん私たちだけでした。でも、3・11以降は違います。あちこちでさまざまなグループがゆるやかなネットワークをつくって、国内外の情報を発信・共有しています。
ところが、政府のメンタリティはまだ昔のままです。グローバル化とインターネットの隆盛による情報の流れを把握できていないため、自分たちで情報を管理できると思っているようです。実際は、日本政府が出さない情報も他国の政府から得られる時代です。
こうした状況で、ビジネスにおける情報発信のあり方も以前より複雑に難しくなってきています。そこで今回は、海外の視点を交えつつ、CSRや環境に関するコミュニケーションについて考えました。
●プレゼンテーション
「成功事例に見る 海外CSR/環境コミュニケーションのヒント」有限会社エコネットワークス 小林一紀氏
CSRや環境分野における海外コミュニケーションが求められている背景やコミュニケーションの進化のステージについて、小林氏からはエコネットワークスでの事例を通して具体的な知見を紹介いただきました。枝廣からは異文化理解の大切さや、環境に関心のない人とのコミュニケーションについて、日ごろ気をつけているポイントをお伝えしました。
(エコネットワークス 小林氏のプレゼン)
●補足コメント
「環境コミュニケーションについて」枝廣淳子
●グループワーク・意見交換
震災後の省エネについて、今、何をしているか、夏の節電対策はどうするつもりか、さらに何があれば節電を推進しやすくなるか、というテーマについて、途中席替えをはさみながらグループディスカッションでアイデアを共有しました。
今回で2回目となる「お悩み相談室」のコーナーでは、パートナー企業さんから、他社の参加者に意見を聞いてみたい話題を提供いただき、みんなでディスカッションして知恵を絞ります。今回は、海外で普及しているエコな製品・サービスを、いかに日本で普及するか、というテーマです。このフォーラムが、さまざまな知恵を共有し、ともに温暖化対策の取り組みを進めていける場になればと思っています。
(グループワークの様子)
●参加された方の声から
こうしたセミナー&意見交換会は初参加だったため、同職種の他社の方とお話しできたことがとてもおもしろかった。
今日出たアイデアを、社内で明日行う節電ミーティングで共有したい。
アットホームな雰囲気で話しやすく、さまざまな業界の方と情報共有できたのがよかった。
レポートを持ち寄る形式のようなフォーラムで、興味を持って聞けた。
企業人としても一個人としても、たいへん刺激になった。
興味のない人に伝える「トロイの木馬」の話を、PR活動に生かせればと思う。
多方面からの情報をマメに入手することの重要性を感じた。
具体的な現場の声を多くの会社の方から聞けるのがよかった。
相談タイムでの直接のやりとりは参考になった。
「環境」を前面に出すと見てもらえない、という点はとても参考になった。直球以外のカーブやシュートも投げていきたい。
お互いにプラスになる情報交換ができるとすばらしい。そのためには自己啓発しなくては…。
コミュニケーションのステップアップ(英訳版→英語版→自分発→相手の立場に立つ)をぜひ活用したい。
会社にいては聞けない情報がたくさん得られた。
従来のセミナーと違い、全員参加型である点がよい。
皆さんが検討されている節電対策を共有していただきたい。
新しいパートナー企業が増えているのがとてもいいことだと思う。
次回のフォーラムは6月17日(木)に開催します。今年は「国際森林年」ということもあり、森、木材、紙にまつわるディスカッションの場にする予定です。どうぞお楽しみに! お申し込みのご案内は近日中にお送りしますので、ぜひ日程を確保しておいて下さい。