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日刊 温暖化新聞|温暖化FAQ

温暖化のサイエンス

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数億年後にはC02濃度が大きく下がり生物も絶滅するという考え方があります。ここ数百年はC02削減が必要ですが、未来のCO2減少についてはどう考えるべきでしょうか?

科学的には、数億年~数十億年の時間スケールで、太陽の膨張などにより地球の環境が著しく変化することは間違いないでしょう。それよりも、より「直近」の問題として、地球の軌道要素の周期的な変化によって次の氷期がやってくることが考えられます。次の氷期が来るのは3万年後かもっと先と予測されています。

一方で、人類の文明の歴史は、古代文明までさかのぼっても数千年、近代文明でいえば数百年の時間スケールです。次の氷期がくるまでには、古代から現代までの歴史を何回も繰り返すくらいの時間がかかるのです。

今の文明は、もしかしたら3万年経つよりも前に何か別の理由で滅びているかもしれませんし、あるいはもしかしたら技術革新と社会革新を繰り返して3万年存続し、氷期の到来をいかに乗り越えるを考えているかもしれません。そう考えると、3万年後のことを今から心配しても仕方がないかもしれませんね。

では、何をもって、100年の時間スケールの温暖化問題は心配する「べき」で、1万年以上の時間スケールの問題は心配してもしかたがないとするのでしょうか。

重要な点の一つは、100年の問題には今から手を打つことができるし、同時に、今から手を打たないと間に合わない、ということです。間に合わない理由は、「時間遅れ」があるからです。

二酸化炭素の大気中の寿命は長いので、排出量を減らし始めてから濃度上昇がおさまってくるまでに時間遅れがあります。また、海洋の熱容量が大きいので、温室効果ガスの濃度上昇が止まってから気温上昇が止まるのにも時間遅れがあります。さらに、社会が意思決定をしてから社会システムが大きく変わるまでにも時間遅れがあります。

これらを考慮すると、100年の時間スケールで気候をコントロールしようとすれば、社会の意思決定は「今」行われなければなりません。一方で、1万年以上のスパンの問題について、今からできること、するべきことは、ちょっと考えつきません。また、今考え始めるのと千年くらいしてから考え始めるのに大きな違いはおそらくないでしょう。

以上のような理由で、数万年や数億年の問題はとりあえず置いておいて、今は100年のスケールの温暖化の問題を考えるのが合理的だと思っています。

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