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日刊 温暖化新聞|温暖化FAQ
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身近な温暖化対策として、車の効率的な使い方があると思いますが、具体的にはどんな工夫があるのでしょうか? そして、どれくらいCO2削減に貢献できるのでしょうか?
比較的取り組みやすいものとしては、少ない燃料で走行するエコドライブがあります。関係省庁でつくられた「エコドライブ普及連絡会」は、エンジンブレーキを積極的に使うなど、「エコドライブ10のすすめ」を策定しています。これを実行すると、燃費が15%程度改善すると見込まれていて、走行距離あたりのCO2排出量に換算すると、約13%削減できます。
しかし、温暖化対策という観点から見ると、これだけでは十分ではありません。ほかにも、買い替えの際には、ハイブリッド車や電気自動車、バイオ燃料車なども含めて、燃費のいい小型車に移行する人が増えるよう、自動車グリーン税制を強化・継続させる必要もあるでしょう。
また、車の利用を減らす工夫としては、できるだけ歩くか、自転車や公共交通を使うことが挙げられます。相乗りすることも有効ですね。あるいは少し発想を転換して、転居・転職の機会があれば、公共交通が使いやすい住まいや職場を選ぶことで、その後の生活で車の利用を簡単に減らすことができます。
誰もがこうした工夫をしやすくするために、徒歩や自転車、公共交通に便利な街になるよう、地域社会へ働きかけることも、身近な温暖化対策の一つではないでしょうか。
□詳しくはこちら
→独立行政法人国立環境研究所地球環境研究センター「ココが知りたい温暖化」
http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/15/15-2/qa_15-2-j.html
□参考:「エコドライブ10のすすめ」