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日刊 温暖化新聞|温暖化FAQ
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紙やペットボトルのリサイクルは温暖化対策になりますか。
リサイクルの主な目的は、ごみを減らし、資源の節約につなげていくことですが、紙やペットボトルを適切にリサイクルすれば、ごみとして燃やすよりも、温室効果ガスの排出を減らすことができます。
リサイクルすることで減らせるのは、①リサイクルせずに燃やしたり埋め立てたりした場合に、ごみ処理のために排出される温室効果ガスと、②リサイクル製品が作られなかった場合に、同等の製品を作るために必要な燃料消費や資源消費に伴う温室効果ガスの排出、です。
一方、リサイクルすることでかえって増えるものもあります。③分別して収集・回収するための燃料消費に伴う温室効果ガスの排出と、④回収した再生原料から再生製品に加工するために必要な燃料消費に伴う温室効果ガスの排出です。この4つの要素の差、つまり「(①+②)-(③+④)」をリサイクルの効果、と見なすことができます。
消費量が同じなら、リサイクルが温暖化対策につながりますが、「リサイクルすれば安心」と考えて大量に使ったのでは効果がありません。ごみの分別をきっかけに、使い捨て型の消費を見直し、資源・エネルギーの無駄使いを減らしていくことが大切です。
□詳しくはこちら
→独立行政法人国立環境研究所地球環境研究センター「ココが知りたい温暖化」
http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/19/19-2/qa_19-2-j.html