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日刊 温暖化新聞|温暖化FAQ

温暖化のサイエンス

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大気中のCO2は海洋との間で大量に交換されていると聞きました。大気中のCO2が増えても、海洋に入っていくなら、大気中のCO2は増えないのではないですか?

まず海洋と大気との間のCO2交換について考えてみます。実は、海水中にあるCO2はすきあらば大気へ出ていこうとし、大気中にあるCO2も海水にもぐり込もうとしています。CO2という「ボール」を海水チームと大気チームがお互いに投げあっている状態を想像してみてください。このとき境界線、つまり海面でのボールのやり取りの数がCO2の交換量にあたります。

もし、ある時間内に両者が投げたボールの数が同じなら、見かけ上は変化のない「平衡状態」と呼ばれる状態になります。産業革命以前、大気中のCO2濃度が長い間280ppmで一定だったころ、大気と海洋の間はまさに平衡状態にありました。当時の海洋と大気のCO2交換量は74億トンであったと考えられています。

ところが今や、化石燃料の燃焼などで私たちは年間およそ70億トンのCO2を放出しています。その結果、過去200年の間に大気のCO2濃度は 280ppmから345ppm(1985年)に増えました。人間の出したCO2はいったん大気に蓄積されます。ボール投げ大会で、私たちが一方的に大気チームに加担しているのです。このため、大気から海洋へのCO2移動量は、年間92億トンまで増加したと考えられています。

大気が投げるボールが増えると、やがて海洋のCO2濃度も上昇します。ただし、海洋では表面海水と深層海水が入れ替わるため、取り込まれたCO2は少しずつ深層へと運ばれ、表面海水の濃度増加には遅れが生じます。そのため、海洋から大気へのCO2移動量より大気から海洋への移動量のほうが多い状態が続きます。その差、つまり大気から海洋へ移動する量(海洋の吸収量)は年間およそ20億トンです。

人間が大気へ放出している70億トンは、海洋が吸収する量の3倍以上です。森林などの陸上生態系のCO2吸収量を足しても、人間が大気へ出しているCO2の半分以下です。こうして、かなりの量のCO2が毎年大気に残され、気候変動をもたらす原因となっているのです。

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□詳しくはこちら
→独立行政法人国立環境研究所地球環境研究センター「ココが知りたい温暖化」
http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/3/3-1/qa_3-1-j.html
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