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日刊 温暖化新聞|温暖化FAQ
温暖化のサイエンス
温暖化すると、ハリケーンや台風、熱波など大変なことが増えると言われていますが、本当なのですか。
2007年に発表されたIPCC第4次評価報告書は、温暖化が確かに起こっていること、その原因が人為起源の温室効果ガスの増加であるとほぼ断定しています。地球の平均気温が過去100年(1906~2005年)に0.74℃上昇し、最近の50年間では、過去100年の2倍の速さで温暖化が進んでいることが分かりました。極端な気象現象との関係も、さらに明らかになってきました。
IPCCでは、干ばつ、大雨、熱波、熱帯低気圧(ハリケーンや台風を含む)を「極端な気象現象」と呼んでいます。よく使われる「異常気象」は、30年に1回発生するような非常に希な気象現象を指しますが、「極端な気象現象」は異常気象よりも広範囲な現象を示します。
「極端な気象現象」のうち、20世紀後半の観測から変化傾向があった現象について見ると、例えば、猛暑を起こす高温や熱波の頻度の増加に関しては、20世紀後半に起こった可能性が高く、将来、温暖化によってその頻度が増す可能性がかなり高いと評価されています。一方、竜巻、ひょう、雷、砂じんあらしといった小規模な現象については、何らかの傾向があるかを判断する根拠は不十分だとされています。
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□詳しくはこちら
→独立行政法人国立環境研究所地球環境研究センター「ココが知りたい温暖化」
http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/5/5-1/qa_5-1-j.html
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