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日刊 温暖化新聞|温暖化FAQ

温暖化のサイエンス

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最近は暑い日が増えたとか寒い日が減ったと言われていますが、温暖化の影響よりむしろ都市のヒートアイランド現象によるものではありませんか。

毎年のように各地で「最高気温の記録」や「熱帯夜日数の記録」などが更新され、夏が暑くなったとよく言われます。一方で冬に関しても、昔に比べて暖かくなったという声がよく聞かれます。こうした気温の上昇傾向は、過去100年以上にわたって観測されてきた気象データの解析からも明らかで、ほぼ全国的に冬夏ともに平均気温の上昇傾向が見られます。

こうした傾向を調べてみると、いくつかの点で「ヒートアイランド現象」の影響と思われる特徴があることがわかります。ヒートアイランド現象とは、都市の気温がその郊外より高くなることで、夏季よりも冬季、昼間よりも夜間の気温差が大きくなることが知られています。

特に冬季や夜間の気温上昇に関しては、東京や名古屋などの大都市でその傾向が顕著です。ヒートアイランド現象の影響だと考えていいでしょう。一方、夏季や昼間の気温上昇に関しては、都市の規模との関係は必ずしもはっきりしていません。例えば、夏の気温上昇傾向の大きな地点は西日本を中心に分布しており、こうした地域性をヒートアイランドの影響だけで説明することは困難です。

日本各地の気温上昇にヒートアイランドが影響を与えていることは確かですが、それは主に冬季や夜間の大都市に限定されるといえるでしょう。それ以外では、気温上昇の主要因はヒートアイランドではなく、地球温暖化や自然変動など、いくつかの要因が重なり合って引き起こされていると考えるのが妥当です。

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□詳しくはこちら
→独立行政法人国立環境研究所地球環境研究センター「ココが知りたい温暖化」
http://www.cger.nies.go.jp/ja/library/qa/27/27-2/qa_27-2-j.html
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