（欧州連合より）

ベルギー・ブリュッセル発－欧州委員会は３月１日、気候変動と環境に関する極地域の役割に焦点を当てた報告書を発行したと発表した。この報告書は欧州連合（ＥＵ）の研究枠組みプログラムによるもの。ＥＵはこの研究枠組みプログラムのもと、過去10年間で２億ユーロ以上の資金を投じて、気候システム、環境、健康、自然災害、天然資源等の分野で極地域に関する60以上のプロジェクトを実施している。今回発行された報告書ではその全プロジェクトの詳細を紹介しており、そのうちの南極の氷コアに関するプロジェクト（ＥＰＩＣＡ）は、過去65万年で二酸化炭素レベルが最高になっており、今後は地球温暖化が急激に進むことへの懸念を示している。