（欧州議会より）

ベルギー・ブラッセルにて２月28日から３月１日にかけて欧州議会が開催された。今回の議会では、欧州連合（ＥＵ）の地域政策プログラム「ノーザンディメンション」が議題となり、主に北欧の環境および北極地方の温暖化に関する議論が行われた。ノーザンディメンションとは、ＥＵとロシアの関係を中心とするアイスランドとノルウェーも含めた国際的な協力の枠組みで、バルト海、北大西洋、北極海と国境を接する沿岸諸国の経済成長促進と環境保護を目的としている。北極海の気候変動や、エネルギー供給の安全保障、魚類資源、海洋政策等の幅広い問題を含んでいることから、今回議長を務めたダイアナ・ウォリスは「ノーザンディメンションはもはやEUの単なる一政策ではなく、国際的なパートナーシップである」と述べた。