（世界資源研究所より）

世界資源研究所（ＷＲＩ）は５月７日、生態系サービス（生態系の公益的機能）を維持していくための行動計画をまとめた報告書を発行した。
「自然資源の再生：生態系サービス維持のための行動計画（Nature's Capital: An Action Agenda to Sustain Ecosystem Services）」と題した報告書は、現在と将来の世代のニーズに対応できる生態系にしていくために何をすべきかについて具体的な行動計画を企業、政府、市民社会などに示している。報告書発行にあたり、ジョナサン・ラッシュＷＲＩ所長は、「気候変動問題については、温室効果ガス削減にとどまらず、気候変動がいかに生態系サービスを変化させているかに着目して議論を拡大することが急務」と語った。同報告書は、2005年に発表された国連の「ミレニアム生態系評価（MA: Millennium Ecosystem Assessment）」に基づいて作成された。