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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2007年07月18日
バイオ燃料の需要拡大による農産物価格への影響示す報告書
カテゴリー:エネルギー
(経済協力開発機構より)
経済協力開発機構(OECD)と国連食糧農業機関(FAO)は、7月4日、新たな報告書「農業アウトルック2007-2016(OECD-FAO Agricultural Outlook 2007-2016)」を発表した。
それによると、バイオ燃料の需要増加によって農産物市場に根本的な変化が起きており、世界の農産物価格の上昇を招く可能性があるという。本報告書では、小麦生産地における干ばつなどの一時的な要因が最近の農産物の価格引き上げの主な原因としているが、長期的視点から見ると、今後10年間にわたり多くの農産物が比較的高い名目価格を維持するような構造変化が進行しているという。余剰作物の減少や輸出補助金の削減といった要因に加え、エタノールやバイオディーゼルなどのバイオ燃料生産のための穀物、砂糖、脂肪種子および植物油の使用量増加がこのような長期的な構造変化をもたらしており、このことが農作物価格や、間接的には飼料コストの上昇を通じて畜産物価格を裏づけしているという。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2007/20070718_2.html
バイオ燃料の需要拡大による農産物価格への影響示す報告書