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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2007年11月05日
国連人権専門家、バイオ燃料生産の5年間凍結を要請
(国連より)
食料への権利に関する国連特別報告官であるジーン・ジーグラー氏は10月26日、バイオ燃料の生産を5年間凍結すべきだと要請した。
ニューヨークでの記者会見でジーグラー氏は、トウモロコシ、小麦、サトウキビなどの作物を原料にしたバイオ燃料生産は、食料、土地、水の価格上昇を引き起していると語り、1年間に2倍になった小麦価格のように今後さらに価格上昇が続けば、最貧国は国民のために十分な食料を輸入できなくなるだろうと警告した。
「エネルギー効率や気候変動対策の面から見れば、バイオ燃料の生産は正当なものではあるが、作物を原料とする生産の影響は、飢えに苦しむ人々にとってはひじょうに悲惨なものになる」とジーグラー氏は述べ、さらに「世界の6人に1人に相当する8.54億人が食料不足に苦しみ、毎日10万人が飢えで亡くなっている現状においては、バイオ燃料生産はさらなる飢えをもたらすだけだ」と語った。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2007/20071105_1.html
国連人権専門家、バイオ燃料生産の5年間凍結を要請