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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年07月31日
世界のCO2排出量、2011年に3%増加で340億トンに
(欧州委員会共同研究センターより)
欧州委員会の共同研究センターとオランダ環境評価機関は7月18日、世界の二酸化炭素(CO2)排出量は2011年に3%増加し、史上最大の340億トンに達した、とする年次報告書を発表した。
それによると、2011年に排出量が最も多かったのは中国(29%)で、以下米国(16%)、EU(11%)、インド(6%)、ロシア(5%)、日本(4%)の順であった。世界最大の人口を持つ中国では、一人あたりの平均CO2排出量は9%増で7.2トンと、主要工業国の排出量(6トン~19トン)並みとなった。また、経済協力開発機構(OECD)加盟国からの排出量は現在、世界全体の排出量の約1/3だが、9%増の中国と6%増のインドの排出量を合わせると同等になるという。
2000年から2011年までの世界のCO2累積排出量は4,200億トン。世界の平均気温上昇を産業化以前の水準から摂氏2度以内に抑えるには、2000年から2050年までの累積排出量は最大1兆5,000億トンにしなければならないが、同報告書は、もし今の排出量増加傾向が続けば、累積排出量は今後20年以内にその上限を超えるとしている。
一方で、2011年の再生可能エネルギー利用量から、同年のドイツ1国の排出量に近い8億トンのCO2の排出が回避されたことも示された。
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世界のCO2排出量、2011年に3%増加で340億トンに