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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年07月26日
気候変動で葉が縮小化
(アデレード大学より)
オーストラリアのアデレード大学の7月4日付けリリースによると、オーストラリアでは、最近の気候変動が原因で、植物の葉が縮小していることが同大学の研究チームで明らかになった。
今回の研究は世界初で、すでに植物種が気候変動に反応していることを浮き彫りにしている。研究結果は、英国王立協会の専門誌「バイオロジー・レターズ」オンライン版で同日発表された。
研究チームが、1880年代から現在までの、南オーストラリアのフリンダース・レージンススを中心に、Narrow-leaf Hopbush (Dodonaea viscosa subsp. angustissima)の押し葉標本で葉を分析したところ、127年間で葉の幅が2ミリ(全体で1~9ミリの範囲内)縮小したことが確認された。1950年から2005年の間に、南オーストラリアでは最高気温が1.2℃上昇したが、フリンダース・レージンススの降水量はほとんど変化しなかった。
アデレード大学の地球・環境科学学部(School of Earth and Environmental Science)の博士研究員で今回の研究の主執筆者のグレッグ・グラン博士は、「気候変動は、その将来的な影響について議論されることが多いが、過去数十年の気温の変化は生態学的にすでに重大である」と指摘しながら、「気候変動は植物種内で適応のための変化を促しており、葉の形態は気候に関する適応的意義を証明した」と述べた。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2012/20120726_1.html
気候変動で葉が縮小化