ページの先頭です。

5つのスキップメニューです。
このページの本文へ
関連ページのメニューへ
コンテンツメニューへ
インフォメーションメニューへ
日刊 温暖化新聞 ホームへ

本文の先頭です。

日刊 温暖化新聞|エダヒロはこう考える

20090420

首相「地球温暖化問題に関する懇談会」第8回での発言

4月17日に開催された首相「地球温暖化問題に関する懇談会」第8回での自分の発言です。

※プレゼン資料は、このページ下のリンクからダウンロードしてご覧頂けます。

~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~~~~

ありがとうございます。福井座長、そして中期目標の分科会の皆様、本当にありがとうございました。こうやって具体的な形になって、非常に議論がしやすいと思っています。

資料2-1を用意しておりますので、それに沿ってお話をさせていてだきたいと思います。

中期目標の目的は、そもそも、被害が大きくなる前に温暖化を止めるために長期目標があり、その中期的な目標としてどうするか、日本が何をするかを明確化するということと、単に消極的、後ろ向きに対応するのではなくて、「資源・エネルギー制約の時代」に向かって、日本がどのように技術開発をして、社会や経済をシフトしていけばよいか、その基礎づくりでもあると思っています。もちろん、国際的な観点も重要です。

次のページです。今回モデルを使って討論していくわけですが、モデルにはいくつかの限界があると理解しています。ひとつは、麻生ビジョンで新たな成長モデルということを打ち出しておられますが、新しい産業は、このモデルには反映できないということです。

それから、もともと「このままいけばバラ色です」というのを想定していますので、GDPを押し下げる結果が出てしまいますが、実際にはいまは経済成長はマイナスです。モデルではGDPを押し下げるように見えるところ、実際には麻生ビジョンで打ち出されたように、沈んでいる経済を持ち上げていくことになります。そこでモデルの計算上の「GDPが下がります」という結果をどう国民に伝えるか、大事なポイントかと思います。

次に、公平性の基準ですが、日本にとって限界削減費用が非常に有利になるのは間違いないですし、これまでの努力を認めてほしいと私も思います。ただ、国際交渉上は、それだけだと恐らく不利なるであろうと思っています。限界削減費用で考えるというのは、日本とカナダぐらいしか、いまのところは出していないので、ほかの手も持っておく必要があると思っております。

次のページですが、麻生ビジョンで「低炭素革命で世界をリードする国」ということで、極めて具体的に、素晴らしい施策をたくさん打ち出されました。この中で、具体的にCO2削減量を計算できるものだけについて、研究者の方に頼んで試算をしてもらったところ、実際に、90年の排出量の2.3%削減に当たることがわかりました。これほど大きな削減を、もうすでに始められている。

太陽光発電も20倍という目標を出されていますが、15%削減という目標の設定が25倍ですから、それに非常に近い形になっています。ですから、景気を盛り上げようというのと、それから低炭素社会をつくっていこうというのを合わせた形でやっていくことになっています。これを、これからもどんどんと力を入れていただきたいと思っています。

技術進歩、コスト削減ですが、これはやはり早く始めたほうが、のちのちの効果も大きくなりますし、国際競争力という点でもプラスなりますので、待たずに早く手を打っていくことです。そのために高い目標を設定する必要があると思っています。グラフが示すように、近年、日本の技術は、ほかの国に比べて少し停滞していますので、ここをもう一度盛り返す意味でも、大きな役割かと思います。

最後に、国際的な意味合いで言うと、資金と技術を途上国にどのように供与していくか、この観点が大事です。

それから、確かに先進国と比べると、日本はいろいろな公平性の観点で不利になりますが、だからといって低きに流れるのではなくて、「日本もこれだけやるから、公平性の観点で言うと、あなたたちはこれぐらいやらなきゃいけないんだ」と、ほかの先進国に言って、もっと高い目標を設定させるように迫るべきではないかと思っております。

以上です。

~~~~~

 
3つの文字サイズ選択メニューです。
文字サイズ小
文字サイズ中
文字サイズ大

検索と7つのインフォメーションメニューです。

Information
お問い合わせ
このサイトについて
プライバシーポリシー
リンク・メディア掲載について
応援メッセージ
日刊 温暖化新聞 編集部
サイトマップ
 
13個のコンテンツメニューです。
ホーム
ホーム
温暖化NEWS
温暖化BASIC
温暖化REPORT
温暖化FAQ
グラフを読む
あの人の温暖化論考
伝える人になる
エダヒロはこう考える