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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2007年05月07日
報告書:原子力エネルギーは実質的な気候変動対策になり得ない
カテゴリー:エネルギー
(外交問題評議会より)
「今後数十年間は、気候変動対策やエネルギー安全保障強化策において原子力エネルギーが重要な役割を果たす可能性は低い」とする報告書が4月18日、米国のシンクタンク、外交問題評議会から発行された。同報告書によれば、米国103カ所にある既存原子炉の寿命が20年延長されたとしても、その全てが今世紀半ばには廃炉となるため、現行の炉数を維持するには向こう40年間、毎年4~5ヶ月に新規炉1基を建設していかなければならないという。しかし米国では過去30年間、新規炉建設はほとんど行われておらず、上記のような建設計画の実現は極めて困難なため、原子力エネルギーの増強は当面、実質的な気候変動対策やエネルギー安全保障強化策にはなり得ない、と結論付けている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2007/20070507_1.html
報告書:原子力エネルギーは実質的な気候変動対策になり得ない