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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2007年07月11日
WWF報告:海水淡水化は水不足に悩む世界の選択肢か障害か?
カテゴリー:経済
(世界自然保護基金より)
スイス、グランド発-世界自然保護基金(WWF)は6月19日、世界的に拡大している海水の脱塩処理による淡水製造は、環境や気候変動を悪化させる可能性があるとする報告書を発表した。
「水を作る:淡水化-水不足に悩む世界の選択肢か障害か(Making Water: Desalination - Option or distraction for a thirsty world?)」と題した報告書によれば、アラブ湾岸地域では地域で利用する淡水の約60%、スペインでは農業用水の22%を海水の淡水化でまかなっているなど、世界各地で海水淡水化による飲料水や農業用水の製造・利用が進んでいる。しかし、塩害や製造過程での温室効果ガス排出、沿岸地域の環境破壊、河川・湿地帯保護措置の軽視化など、淡水化に伴う悪影響もあり、「脱塩処理よりも環境負担の少ない形で淡水を供給する方法はまだある」とWWF国際淡水事業部のジェイミー・ピトック氏は語っている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2007/20070711_1.html
WWF報告:海水淡水化は水不足に悩む世界の選択肢か障害か?