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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2007年07月20日
国連報告「温暖化など環境悪化がスーダンの緊張や紛争の原因に」
(国連環境計画より)
国連環境計画(UNEP)は6月22日、広域で急速に進む環境悪化への対策を早急に講じなければ、スーダンにおいて継続的な平和は見込めないと結論付ける報告書を発表した。
報告書「スーダンにおける紛争後環境評価(Sudan Post-Conflict Environmental Assessment)」によれば、紛争地域のダルフールを含め、同国において数十年も続いている社会不和や紛争の真因は、土壌悪化や砂漠化などの環境問題だという。また地域によっては降雨量の大幅減少など気候変動の影響も明らかになっており、砂漠化に加え、過去80年で降雨量が3分の1にまで減少したダルフール北部など温暖化の影響が顕著な地域では、伝統的な農業や畜産業に大きな負荷がかかっている。そのような状況が同地域の紛争に緊密に関わっている、と同報告書は分析している。報告書は、気候適応策など環境管理への投資についても提案し、その額は3~5年で約1億2,000万ドルと推計している。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2007/20070720_1.html
国連報告「温暖化など環境悪化がスーダンの緊張や紛争の原因に」