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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2007年09月04日
研究論文「CO2排出削減のためにはバイオ燃料か森林保全か?」
(ワールド・ランド・トラストより)
英国の環境保護団体「ワールド・ランド・トラスト」のRenton Righelato氏とリーズ大学のDominick Spracklen氏は、研究論文「二酸化炭素排出削減のためにはバイオ燃料か森林保全か?(Carbon Mitigation by Biofuels or by Saving and Restoring Forests?)」を米科学誌「サイエンス」(2007年8月17日号)に発表した。
バイオ燃料による二酸化炭素(CO2)削減量と森林の吸収量を比較したこの研究は、今ある森林を保全し休耕地に植林する方が、バイオ燃料よりもはるかにCO2削減効果が高いとしている。その上で、政策立案者に対しては、化石燃料の効率化と炭素を排出しない運輸燃料の開発に重点を置くべきだと助言する。ワールド・ランド・トラストは、穀物を原料とするバイオ燃料の増産は気候変動の緩和策としては適当でないと主張し、バイオ燃料需要増大によるネガティブな面にも目を向けるべきだとしている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2007/20070904_1.html
研究論文「CO2排出削減のためにはバイオ燃料か森林保全か?」