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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年02月28日
国連環境計画レポート:「温暖化で魚資源が減少」
(国連環境計画より)
モナコ/ナイロビ発――国連環境計画(UNEP)は2月22日、気候変動が、減少している世界の魚資源への最新の脅威として浮上しつつあると発表した。これは、UNEPの最新レポート「In Dead Water(仮訳:死んだ水の中で)」の中で示唆しているもの。
世界の主要な漁場の少なくとも4分の3が、海洋の炭素吸収・放出という自然のポンプシステムの力が弱まっている結果として起こる炭素循環の変化により深刻な影響を受けている可能性がある。
また、海洋からの微量ガスや微粒子の放出量はまだ上昇し続けることや、今後数十年間にわたって上昇していく海水面温度も世界のサンゴの8割を白化させてしまう恐れがあることも指摘。
さらに、二酸化炭素排出量増加による海洋の酸性化が、海中での炭酸カルシウム生成に影響し、サンゴを含む殻を持つ海中生物だけでなく、食物連鎖の最下部に位置するプランクトンのような微小生物も脅かす可能性があるとしている。
今回の最新レポートは、海洋における気候変動の影響や、外来種の侵入、過剰漁業など複数の環境影響を盛り込んだ初めての報告書となっている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20080228_1.html
国連環境計画レポート:「温暖化で魚資源が減少」