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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年07月23日
オーストラリア政府、2010年より排出量取引制度を実施
(オーストラリア気候変動・水資源担当大臣HPより)
オーストラリア政府は7月16日、新たな気候変動対策を掲げたグリーンペーパー、「温暖化ガス削減計画(Carbon Pollution Reduction Scheme)」を発表し、2010年より排出量取引制度を実施する意向を明らかにした。
この計画は、政府が各企業の温暖化ガス排出量に上限を設け、割り当てた排出枠を政府が有償で販売することで、企業によりクリーンなエネルギーを選択するインセンティブを与えるというもの。企業同士が排出枠を売買することもできるので、市場を通じて温暖化ガス削減の最も効率的な方法を見出すことができる。
「排出量取引制度は、温暖化ガスを削減するうえで、最も効率的で低コストな、経済的責任のある方法です。しかし、気候変動の対処には、例外なく費用がかかるのです」と、ペニー・ウォン気候変動・水資源担当大臣は語る。
対象となるのは、定置型エネルギー・運輸・燃料からの漏洩・工業プロセス・廃棄物・林業の各部門と、京都議定書で定められた6種類の温室効果ガス。ただし、制度導入に伴う燃料価格への影響を軽減するため、燃料税の減税を一定期間行う予定。また、生活費高騰の影響を受ける低所得層や中間所得層に対しても支援措置を強化する。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20080723_1.html
オーストラリア政府、2010年より排出量取引制度を実施