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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年09月08日
アラスカ上空のメタン、CO2を調査--NOAAと米国沿岸警備隊が協力
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(米国海洋大気庁より)
米国海洋大気庁(NOAA)は8月24日、同庁の地球システム研究所(ESRL)が米国沿岸警備隊と協力して、アラスカ上空のメタンと二酸化炭素(CO2)の調査を行うと発表した。最近の観測で、アラスカではすでに温室効果ガスの地域的増加の兆候が示唆されている。
調査は、沿岸警備隊のC-130型航空機にNOAAの大気サンプリング測定機器を搭載して行う。メタンとCO2の自然発生源を探すと共に、石油採掘など人間活動によるメタンの発生源も調べる。そのデータをもとに、NOAAは自然発生源の位置を特定して放出量を推定、さらに、将来の温暖化による変化と比較するための基準を作成する予定。
北極圏ツンドラには大量の炭素が蓄積されているが、気候変動によりCO2が放出されたり、凍土の融解により土壌有機物の微生物分解が進んでメタンが発生することなどが懸念されている。また、北極地方の湖沼でメタンの気泡が報告されており、北極海では海底からのメタン放出も観測されている。
ESRLのコルム・スウィーニー氏は、「最近の観測結果は、個別の現象かもしれないし、あるいは、温暖化を危険なまでに加速させる可能性のある大きな地域変化の一部かもしれない。その点を突き止めたい」と語る。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20090908_1.html
アラスカ上空のメタン、CO2を調査--NOAAと米国沿岸警備隊が協力