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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年11月01日
研究報告:熱帯地方、気候変動による漁場変化で食糧危機の恐れ
(ブリティッシュ・コロンビア大学より)
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学は10月8日、「気候変動による漁場分布の大きな変化は、特に熱帯地域の食糧安全保障を脅かす」という研究結果を発表した。これは、同大学の「われらをめぐる海プロジェクト(Sea Around Us Project)」の研究によるもので、同日発行の『グローバル・チェンジ・バイオロジー』
(Global Change Biology)誌に掲載された。
今回の研究は、気候変動が漁場に及ぼす影響を調査した初の大がかりな研究で、気候変動によって世界の漁場の生産力が大きく変化し、水産品供給も世界的に影響を受ける可能性があることを明らかにした。今回の研究を指揮したウィリアム・チャン氏によると、「漁獲高は、高緯度地域で30~70%の増加が見込まれ、熱帯地方では40%にまで落ち込むことが予測される」という。
さらに同氏は、「熱帯に住む多くの島民は、日常食を大きく海に頼っている。今回新たに明らかになった結果を見ると、この重要な食糧源が気候変動によって大幅に減少する可能性が十分に高い」と述べている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2009/20091101_1.html
研究報告:熱帯地方、気候変動による漁場変化で食糧危機の恐れ