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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2009年11月09日
北極海の氷は長期的に減少する
(英国気象庁より)
英国気象庁(Met Office)は10月15日、海氷は極端な気候事象から常に回復するものの、海氷の減少傾向は長期にわたると報じた。同気象庁ハドレーセンターのモデルを使った分析で明らかになった。
北極海の海氷の規模は1970年代後半から減少を続けており、2007年の減少は過去最悪の記録となった。2007年当時、これは人為的な気候変動によるもので、減少の速度も増していると報道されたが、今回の分析で、2007年の大幅な海氷減少には、例外的な気候パターンも部分的に影響したことが明らかになった。
北極海の気候システムは年ごとに著しく変化し、地域的・季節的に最も優勢な卓越風が、大西洋に氷を運ぶ南向きの海流を強めたり弱めたりする。そのため、海氷は毎年減少しているわけではなく、氷の規模と厚さはかなり変動的だという。
同気象庁は、2007年に減少した海氷が2008年と2009年には回復したことも確認し、北極海の氷はまだ限界点に達していないとする一方、北極海の氷は世界的な気温上昇にともなって、今後も減り続けると予測。「氷のない夏」は2020年までには起こりそうにないが、2060年から2080年の間に起こる可能性があるとしている。
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北極海の氷は長期的に減少する