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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年02月21日
「白い屋根は都市の暑さを和らげる」:コンピュータモデルが実証
(大気研究大学連合より)
米国、コロラド州ボルダー発―米国の大気研究大学連合(UCAR)は1月28日、建物の屋根を白く塗装すると、都市の気温が大幅に下がり、温暖化の影響もいくぶん緩和される可能性があると発表した。米国国立大気研究センター(NCAR)による最新の研究で明らかになったもの。
都市は、中心地から離れた地方に比べて温度が高いため、気候変動には特に脆弱である。アスファルトの道路、タール塗装の屋根、そのほか人工物の表面が太陽熱を吸収することで引き起こされるヒートアイランド現象は、地方よりも1~3℃以上、平均気温を上げてしまう。白い屋根は、吸収した熱のいくらかを空間に跳ね返し、気温を下げる可能性がある。
今回の研究では、新たに開発したコンピュータモデルを使用し、都市の表面に吸収されるか反射される太陽放射量をシミュレートした。その結果、あらゆる屋根を完全に白く塗装すると、ヒートアイランド現象は33%抑えられる可能性があることが判明。そうなれば、特に夏の日中には、世界の都市の気温が平均で約0.4℃下がるという。
今回の研究報告書の執筆者らは、「今回の研究結果はあくまでも仮説として見るべきだ」と強調する一方、今後は、今回使用したコンピュータモデルを改良し、熱波など気候の変化に関連する危機から都市住民を守ることに関心を寄せる政策決定者に情報を提示していく考えを示している。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100221_1.html
「白い屋根は都市の暑さを和らげる」:コンピュータモデルが実証