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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年03月04日
南極半島の棚氷、消滅が進む
(米国地質調査所より)
米国地質調査所(USGS)は2月22日、南極半島南部のすべての氷の前面が、1947年から2009年までの間に後退しているとの報告書を発表した。特に、1990年以降に劇的な変化が起きているという。現在、USGSが大規模に実施している、南極の全海岸線に関する初の詳細調査の中で明らかになった。
棚氷は、南極大陸と連結したまま海上に浮かび、同大陸の約98%を覆っている氷床をしっかりと支えている。したがって、棚氷が崩壊すると、氷床から氷河や氷流が容易に海へと流れ込んでいく。このような陸地から海への氷の移動が、海面上昇を引き起こすと考えられている。
南極半島は、南極点から最も離れた場所にあり、南極大陸で最も急速に変化している地域の一つ。半島で最も気温が低い南部沿岸で、棚氷が後退している事実は非常に重要であり、地球温暖化の影響が半島全域に及んでいることを示している、とUSGSは指摘している。
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南極半島の棚氷、消滅が進む