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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年03月19日
欧州連合:土壌の生物多様性保全に向けて動き出す
(欧州連合より)
ベルギー、ブリュッセル発―欧州連合(EU)は3月12日、土壌の生物多様性に関する報告書を欧州委員会が発行したと伝え、さらに、土壌生物多様性の保全に向けたEUの動きについても報じた。報告書は、土壌の生物多様性を適切に管理しなければ、気候変動を悪化させ、農業生産を危うくし、地下水の水質低下をもたらすと指摘している。
土壌には、生物種全体の25%以上が生息しており、多くの重要な役割を果たしている。人間は、食物、繊維、建築材料、清浄な水や空気、気候の調整などを土壌に依存しており、さらに、ペニシリンなどの抗生物質も土壌に由来している。しかしながら、不適切な農業慣行、過放牧、開墾、森林火災などにより土壌の生物多様性は脅威にさらされている。
現時点では、土壌の生物多様性に焦点を絞った法律や規制はまだ存在していない。欧州委員会は、2006年に欧州の土壌保全を目的とした法案を提出したが、一部加盟国からの反対により合意に至っていない。今回、議長国スペインは、3月15日に開催の環境相理事会に「土壌枠組み指令(Soil Framework Directive)」案を再提出するとしている。
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欧州連合:土壌の生物多様性保全に向けて動き出す