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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年04月11日
研究報告:”悪魔の双子”が世界の海洋を脅かす
(オーストラリア研究会議・サンゴ礁研究の中核的研究拠点より)
オーストラリア研究会議・サンゴ礁研究の中核的研究拠点(Centre of Excellence for Coral Reef Studies)は3月29日、学術誌『Trends in Ecology and Evolution』の最新号で、人為起源の二酸化炭素(CO2)の増加が、世界の海洋の化学と生態系に危険な変化をもたらしている、と警告した。
科学者らが”地球温暖化の悪魔の双子”と呼ぶ海洋酸性化は、人間活動から生じるCO2が海中に溶け込むことで引き起こされる。「海洋酸性化は、地球上の生物にとって地球温暖化と同じか、それ以上の脅威となる可能性がある」と、同研究所のOve Hoegh-Guldberg教授は述べている。
「特に、炭酸カルシウムの殻や骨格を持つサンゴや甲殻類に影響を及ぼす。また、すべての海洋生物が依存する食物網の基礎となる、プランクトンの生成も阻害されるだろう」と、同教授は説明する。2億5,100万年前に起きた「大絶滅」は、海洋酸性化を伴っていたとする有力な証拠もあるという。
現在、海洋表層水のpHは産業革命以前に比べ、平均で0.1酸性化している。「2100年までには、海洋のpHはさらに0.3から0.4酸性化してしまうとの予測もでている。これは、サンゴなど多くの生物が耐えられる限界を超えている」と、同教授は指摘している。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100411_1.html
研究報告:”悪魔の双子”が世界の海洋を脅かす