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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年07月18日
「気候変動は人間の健康に害を及ぼす」──科学者ら電話記者会見で
カテゴリー:社会
(憂慮する科学者同盟より)
米国、ワシントンDC発─最近頻発している熱波を受けて憂慮する科学者同盟が7月8日に行った電話記者会見で、参加した科学者達は、「気候変動は人間の健康に害を及ぼす」と指摘した。
「気候変動モデルで、熱波の頻発化や長期化、発生間隔短縮化が示されている。現在の相次ぐ熱波は、将来の前触れかもしれない」と話したのは国立気候データセンターのデビッド・イースターリング氏。
疾病管理・予防センターのマイケル・マッギーヒン氏は、「気候変動はまさに公衆衛生の問題。熱波は一般市民の健康を襲う災害で、特に社会的弱者の命を奪う。私たちは、気候変動による熱波の頻発化と激化という事実に備える必要がある」と語った。
ウィスコンシン大学(米国)のジョナサン・パッツ氏は、温室効果ガス排出量を削減すれば、一部の大気汚染、特にオゾンの地表濃度やスモッグが削減されるため、「気候変動対策は公衆衛生で大きなチャンス」と話した。同氏の研究によると、短距離の自動車利用を控え、自動車移動距離を2割削減すれば、米国中西部州地域だけでも、気管支系疾患の患者の命が百人単位で助かり、十万人単位の入院が回避され、十億ドル単位の医療費節減につながる可能性があるという。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100718_1.html
「気候変動は人間の健康に害を及ぼす」──科学者ら電話記者会見で