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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年10月14日
研究報告:現在の気候変動目標は”安全ではない”
(エクセター大学より)
英国・エクセター大学の研究者が、最後の温暖期の詳細が残る地質記録を分析し、現在の気候変動目標は安全ではないとの結論を導いた。同大学が10月5日付けのプレスリリースで伝えている。研究を行ったのは、地理学科のクリス・ターニー教授とリチャード・ジョーンズ博士。二人は、約12万5000年前の温暖期とされる、最終間氷期に関する包括的研究を、学術誌『Journal of Quaternary Science』に発表した。
二人の研究者は、地質記録の分析から、最終間氷期に堆積物と氷が形成された当時の状況について、いくつかの推定値を得るとともに、地球全体の過去の気温を再現した。データが示すところによると、最終間氷期における世界の平均気温は、産業革命以前の気温に比べ、約1.9度高かったようである。また、温暖化で海面水位が現在より約6.6~9.4m上昇していたと思われる。
最終間氷期における気温上昇は、気候変動に関する政府間パネル (IPCC)の第4次評価報告書にある低排出シナリオの下での今世紀末の予測に匹敵する。「今回の研究結果は、海面水位の上昇が予測を大幅に上回ることを示している。つまり、地球の平均気温を産業革命以前の水準から2度以内に安定させるという欧州連合の目標は、安全とはいえない可能性がある」と、ターニー教授は話している。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20101014_1.html
研究報告:現在の気候変動目標は”安全ではない”