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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年04月01日
研究報告:藻を自動車用燃料・ブタノールに変換することに成功
(アーカンソー大学より)
米国、アーカンソー州フェイエットビル発─アーカンソー大学(米国)は3月1日、同大学の研究チームが、どこにでもある藻を、既存の燃焼型エンジンに利用できる再生可能エネルギー、ブタノールに変換する方法を開発したと発表した。
開発の鍵となったのは「電気脱イオン化」というユニークな技術。藻の植物細胞から抽出したデンプンを酪酸、さらにはブタノールへと変換させる発酵工程で使った技術で、特別な膜を使って酪酸を高速分離するため、生産性が高まり、変換工程が簡単・経済的になるという。
ブタノールはエタノールに比べ、「質量単位当たりエネルギーが高い」「腐食性が低い」等の利点が多い。「最もすばらしいのは、このプロセスを使えば、原料を育て収穫することで川や湖を健康な状態にできる点だ」と、研究チームを指揮したジェイミー・ヘステキン准教授は話す。
東海岸の州政府等では、水中の過剰な窒素やリンによって魚等が死ぬ「酸欠水域」への対策として、窒素やリンを吸収する藻を人工的に発生させて処理するという方法をとっており、研究チームも同じ方法で発生させた藻を使った。現在同チームは、ニューヨーク市の排水処理場で栽培されている藻からバイオ燃料を作るプロジェクトを実施中である。
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研究報告:藻を自動車用燃料・ブタノールに変換することに成功