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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年04月13日
研究報告:「気候変動で脅かされる種を救うためには、生育地移動が効果的」
カテゴリー:生態系
(ヨーク大学より)
英国ヨーク大学の3月17日付けリリースによると、同大学の科学者チームは、気候変動で絶滅の危機に瀕した種を救うために「生息地移動(assisted colonization)」という、急進的なプログラムを提案している。
保全生物学のクリス・トーマス教授は、その戦略は世界各地で適用可能で、英国はスペインオオヤマネコ、イベリアカタシロワシ、ピレネーデスマン、Provence Chalkhill Blue (Polyommatus hispana)というチョウなどの種にとって避難所になる可能性があると述べている。
トーマス教授は、「絶滅の危機に瀕した種の分散を拡大させることは、世界中の絶滅率を下げるために、保護活動家たちが利用できる、最も効果的な気候変動適応策かもしれない」と語った。
保護目的で野生に返すことに関するガイドラインは、種のかつての生息域でのみ容認されている。これは導入というよりも再導入であり、元々の生息域での種の回復や生態学的な群生の修復を目的としている。
だが、トーマス教授は、もし人類が、気候変動や種の侵入などあらゆる原因によって絶滅する種の数を最小限にしたいと願うならば、より急進的な政策が今は必要だと述べている。
トーマス教授は、英国が種の生息地移動の受け入れ先として理想的だと指摘している。過去の研究によると、英国では導入された約2,000種が定着し、結果的に固有種が失われることもなかった。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110413_1.html
研究報告:「気候変動で脅かされる種を救うためには、生育地移動が効果的」