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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年04月15日
研究報告:「北方泥炭地が最後の氷河期末の温暖化の原因ではない」
カテゴリー:生態系
(アルバータ大学より)
カナダ、アルバータ州エドモントン発-カナダのアルバータ大学は3月16日付けのリリースで、同大学の研究者チームによる、北方泥炭地が先史時代の記録にある気候変動に与えた影響が過大評価されており、地球が現在の世界的な温暖化傾向に取り組むにつれて、広大な北方泥炭地を監視しなければならないことが判明したと発表した。
2月に『米国科学アカデミー紀要』のオンライン版で発表された研究が開始された当時、同大学の地球大気科学の博士課程の学生だったアルベルト・レイエス氏によると、最後の氷河期末に、北方地域で最初に泥炭地がどのように定着したかについて、まず古代の泥炭地の放射性炭素量を調査したところ、「急速な地球温暖化の時代だった」ことが明らかになった。
最後の氷河期末の1万年前には、大気中の二酸化炭素とメタンの濃度が急激に高まった。しかし、今回の研究者チームにより、大気中のメタンの量が急増してから500~1,000年後にならないと、泥炭地が形成されなかったことが判明した。
レイエス氏は、「これらの結果から、ほかのメタン排出源が、最後の氷河期末の温暖化を引き起こしたに違いないことがわかった」と述べた。
研究者チームは、同時期の初期のメタン濃度上昇の要因が、熱帯の泥炭地である可能性を指摘している。現在、大気中へのメタン排出源としては、熱帯の泥炭地が、化石燃料の燃焼と大規模な農業などの人間活動に次いで2番目に多い。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110415_1.html
研究報告:「北方泥炭地が最後の氷河期末の温暖化の原因ではない」