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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年08月20日
ストレスにさらされている重要なサンゴ礁を特定する世界地図が完成
(野生生物保全協会より)
米国、ニューヨーク発-米国の野生生物保全協会(WCS)は8月11日、ストレスにさらされているサンゴ礁を特定する世界地図を作成したと発表した。この情報は、気候変動からサンゴ礁を保護する上でより効果的な戦略を策定し、世界全体のサンゴ礁システムの管理を改善するのに役立つとしている。
「世界中のサンゴ礁は、高温、堆積、人間による漁業や沿岸開発など、さまざまな要因から圧力を受けている」と、WCSのJoseph M. Maina氏は語る。研究チームは、衛星データなどの幅広いデータを用いて、世界の熱帯サンゴ礁システムを、ストレスへの曝露の度合いや、これらのストレスを強化・減少させている要因に応じて、いくつかのグループに分類した。
東南アジア、ミクロネシア、東太平洋、中央インド洋のサンゴ礁域は、海面水温の上昇や、紫外線、赤道無風帯といった、高い放射線のストレスを受けているのに加え、気温変動や潮汐振幅といった、ストレスを減らす要因がほとんどないことが特徴であるという。
これに対し、カリブ海、グレート・バリア・リーフ、中央太平洋、ポリネシア、西インド洋のサンゴ礁域は、比較的高度のストレスにさらされているが、潮汐振幅や気温変動など、ストレスを減らす要因も多く存在するという。海面水温の上昇や紫外線といったストレスは、生態系管理ではどうすることもできないが、人間活動の影響の緩和や保護地域を指定することは、管理可能な方法であるとしている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110820_1.html
ストレスにさらされている重要なサンゴ礁を特定する世界地図が完成