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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年08月19日
森林再生は冷却効果あり:農家の過去の選択の結果
(カーネギー研究所より)
米国、カリフォルニア州パロアルト発―米国のカーネギー研究所の7月26日付けリリースによると、同研究所のジュリア・ポングラッツ氏らのチームは、生産性が高く降雪量が少ない土地での植林が、地球温暖化対策としての森林再生の可能性を高めることを示す新しい研究結果について報告した。
これまでの研究では、非現実的で極めて理想的なシナリオに基づいて、森林再生による冷却及び温暖化のバランスについて理解しようとしてきた。ポングラッツ氏らの研究では、土地利用の転換に関する過去の傾向を考慮しながら、森林再生による気候の冷却効果の可能性が初めて評価された。
今回の研究で、農家は、一般的に、平均よりも生産性が高く(つまり炭素が多い)、降雪量が少ない土地を選ぶことがわかった。生産性が高い土地で森林を再生すれば、温室効果ガスの二酸化炭素を多く吸収することが可能となり、故に大きな冷却効果をもたらす。また、降雪量が少ないことで、再生する森林が吸収する太陽光もさほど増加しない。
ポングラッツ氏は、「過去の要因を考慮したところ、森林再生は、これまで認識されているよりも冷却効果の可能性が高いことが示された。提案されている森林再生計画のなかで、どれが総合的に冷却または温暖化の効果があるかを具体的に述べる域には達していないが、大まかな傾向は明らかになりつつある。過去に農家が、生産性が高く、降雪量が少ない土地を選んだことで、森林再生の冷却効果が高まった」と述べた。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110819_1.html
森林再生は冷却効果あり:農家の過去の選択の結果