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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年10月23日
安価で効率の良い太陽電池、リンクされたナノ粒子により可能に
(デルフト工科大学より)
オランダのデルフト工科大学は9月26日、光の影響下において、リンクされた半導体ナノ粒子の層の間を、電子が自由に移動できることを実証したとウェブサイトで発表した。この研究は、科学雑誌『ネイチャー・ナノテクノロジー』のウェブサイトに公表されたもので、この新たな知見は、安価で効率が良い量子ドット太陽電池を開発する上で非常に有益であるという。
ウェブサイトによると、現在の結晶シリコン太陽電池パネルは生産コストがかかる。それよりもコストがかからない太陽電池は効率が悪く、例えば有機太陽電池の最高効率は8%とのこと。そして、効率の良い安価な太陽電池をつくるためには、半導体ナノ粒子、つまり量子ドットを使用する方法があるという。
現在の太陽電池では、吸収された1個の光の粒子が励起できる電子は1個のみとのこと。しかし、量子ドット太陽電池では、1個の光の粒子は複数の電子を励起できる。励起した電子が多いほど、太陽電池の効率はよくなり、理論的には量子ドット太陽電池の効率は44%に高めることができるという。
太陽電池で利用するためには、電子が量子ドット間を移動できる必要があるが、研究では、ナノ粒子を結びつけることにより、電子の移動が可能なことを実証したとのこと。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20111023_1.html
安価で効率の良い太陽電池、リンクされたナノ粒子により可能に