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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年10月22日
研究報告:気候変動への耐性が種の存続を左右する決定要因に
(ブラウン大学より)
米国、ロードアイランド州プロビデンス発―米国のブラウン大学は9月29日、種とその推定生息域を調査するシミュレーションで、気候影響による移動中の気温変動への耐性が、最終的にその動物が生き残るかどうかの重大な決定要因となることがわかったと発表した。研究結果は学術誌『エコロジー・レターズ』(Ecology Letters)に発表されている。
この論文で、同大学のRegan Early氏とDov Sax氏は2100年までに米国西部で予測される15種類の両生類の「クライメート・パス(気候変動に伴う道筋)」を調査した。特定の場所の数十年にわたる変化を推定する気候予測モデルを使い、Early氏らは種の半数以上が絶滅するか絶滅の危機に瀕することになると断定した。移動中のさまざまな場所で気温変動が起こっているためだという。種の運命を決定するのは、その生物に備わる粘り強さに加えて、気候変動の苛酷さや持続期間である。
Sax氏によればこの研究は、多くの種がその生息域を変更する能力を制限することになるのはどれほど速く移動するかだけではなく、10年におよぶ厳しい気候への耐性でもあることを示しており、結果として現在種の保存が懸念されていない多くの種が、今世紀末までに絶滅の危機に瀕するようになるという。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20111022_1.html
研究報告:気候変動への耐性が種の存続を左右する決定要因に