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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年02月07日
研究報告:太陽電池用集光器の高効率化を実現
(カリフォルニア大学マーセド校より)
米国カリフォルニア大学マーセド校は1月19日、同校の研究チームが、太陽電池用集光器の形状を変えると効率性が著しく向上することを発見し、実用化に一歩近づいたと伝えた。同研究を率いた同校の物理学教授Sayantani Ghosh氏は、この進歩は太陽光発電にとって重要な飛躍的進展になりうると述べた。
Ghosh教授によれば、発光型集光器の商品化を妨げる主な問題は、自己吸収率が高いことだという。研究チームは、集光器の形状を中空の筒型にすることでこの問題に対処できるとした。この方が自己吸収による損失が少なく、より多くの太陽光を吸収するという。
従来型の太陽電池に比べ最も優れている点は、曇りの日のような散乱光でさえ発電可能なことである。またこのため、常時太陽の方を向いていなくてもよく、追尾機構が不要だ。
Ghosh教授はこの発見で、発光型集光器の商品化が実現できるかもしれないと述べた。特にこの設計は、同数の量子ドットを使用して性能を高めるので、追加コストがかからない。
これはインフラコストを抑えるとともに、壁や窓などの垂直面に集光器を組み込む可能性を広げる。次のステップは、大規模配列の中空・筒型の発光型集光器を開発し、そのパネルの効率性を調査することだという。
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研究報告:太陽電池用集光器の高効率化を実現