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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年05月18日
新研究:驚くべき北極地方のメタン供給源
カテゴリー:生態系
(米国航空宇宙局ジェット推進研究所より)
米国航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所は4月22日、海洋自体が北極地方におけるメタン供給源であるとの研究が『Nature Geoscience』誌に掲載されたことを発表した。地球が温暖化するにつれ、この海洋のメタンは大気に放出されやすくなり、地球温暖化を増大させる可能性があるとのこと。
この研究は、航空機により地表から高度14kmまでの大気測定を行ったHIPPO(HIAPER Pole-to-Pole Observations)キャンペーンの一環として行われたもので、現在、ジェット推進研究所に所属しているEric Kort氏によって分析は指揮されたという。
高い濃度のメタンが観察されたのは、北極海の外れのチュクチ海とボーフォート海北部の低空とのこと。このメタン濃度は、標準的な濃度よりも50%ほど高かったという。
そして研究により、海氷の割れ目などを通して、海洋がメタンの供給源になっていることが分かったとのこと。割れ目により海水は外気にさらされ、海洋と空気との相互作用が生じ、海水面にあるメタンの大気へ放出が可能になる。チームによると、氷がしっかりと張った場所では、メタン濃度の上昇は見られなかったという。
「このメタン供給源が影響を及ぼしている可能性を知ることは、将来、北極のメタン濃度の変化が観察された際に、間違った解釈を避けるために重要だ」とKort氏は述べる。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2012/20120518_1.html
新研究:驚くべき北極地方のメタン供給源