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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年06月20日
新研究:気候変動、古代インダス文明を崩壊に導く
カテゴリー:気候
(ウッズホール海洋研究所より)
米国のウッズホール海洋研究所は5月28日、最新の考古学的根拠と最先端の地球科学技術を結びつけた新たな研究によって、気候変動が約4000年前の壮大なインダス文明(ハラッパー文明)崩壊の主要因であるとの証拠が提出されたことをウェブサイトで発表した。この研究は米国科学アカデミー紀要に掲載されたもので、この研究はまた、ヒンドゥー神話の聖なる川、サラスヴァティーの源と結末に関する長年の論争も解決したという。
「我々は、インダス文明が5200年前に発展し、複数の都市をつくり、そして3900年から3000年前に徐々に解体していった平野について、地形の変化を復元した」とこの論文の主執筆者で、ウッズホール海洋研究所のLiviu Giosan氏は述べる。
研究は、モンスーンの雨が減少したことで川の動きが弱まったことが、余剰にできる農作物のための養分を洪水に依存していたハラッパー文明の発展と崩壊の双方において重要な役割を果たしたことを示唆しているとのこと。
「モンスーンの乾燥が洪水の威力を和らげると、水と栄養分を含んだ沈泥がまだ供給されていた川に近い土地は、農業に最適だった。これはおよそ2000年続いたが、乾燥化の進行によってこの好条件はついに終わったのだ」とGiosan氏は述べている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2012/20120620_1.html
新研究:気候変動、古代インダス文明を崩壊に導く