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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2012年06月21日
米国:EPA、全米初となる廃棄物バイオガス化マッピングツールを始動
(米国環境保護庁より)
米国、カリフォルニア州サンフランシスコ発─米国の環境保護庁(EPA)は6月7日、有機廃棄物をエネルギー源として利用するプロジェクトを支援するために、太平洋南西地域を管轄する第9管区(※)がインターネット上で「廃棄物バイオガス化マッピングツール(waste to biogas mapping tool)」を始動させたと発表した。
同地域の廃水処理場や酪農場では、メタンを豊富に含むバイオガスが副産物として発生する嫌気性消化装置を使って廃棄物を処理している。食品廃棄物や油脂類を嫌気性消化装置に加えると、バイオガス生産量の増加と共に、再生可能エネルギー源としての利用や温室効果ガス排出量削減が実現できる。
このマッピングツールを利用すれば、廃棄物管理、廃水処理、再生可能エネルギー生産に携わる事業者は有機廃棄物排出源の集中地域や廃棄物排出源から嫌気性消化装置までの距離等を特定でき、レストランやホテル等の有機廃棄物を排出する事業者は、廃棄物の受け入れ先を検索できる。
既にカリフォルニア州ミルブレーでは、廃水処理場に有機廃棄物を持ち込んで消化装置で処理した結果、バイオガス生産量の倍増化、電気代の約8割削減、温室効果ガス年間約589トンの削減に成功している。
※訳注:プレスリリースでは「Pacific Southwest Region(太平洋南西地域)」となっているが、以下のURLで正式名が「Region 9(第9管区)」であることを確認した。
http://www.epa.gov/aboutepa/region9.html
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2012/20120621_1.html
米国:EPA、全米初となる廃棄物バイオガス化マッピングツールを始動