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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2007年10月07日
第36回ICAO総会、排出量取引導入目指すEU提案を退ける
(欧州連合より)
カナダのモントリオールで9月18-28日に開催された第36回国際民間航空機関(ICAO)総会は、国際線航空機から排出される温室効果ガス削減のための明確な合意がないまま終了した。
欧州連合(EU)代表としてポルトガルのルイス・フォンセカ・デ・アルメイダ民間航空総局長は、「国際社会は航空排出量削減のしくみを作るべきであり、今回の結果には失望している。ICAOは京都議定書の中で果たすべき指導的役割を放棄している」と述べた。
EUはすでに温室効果ガス削減のための排出量取引制度を設立しており、この制度をさらに航空業界に広げるための法的整備を進めている。今回の総会では、航空分野の環境負荷を抑えるためには排出量取引のような市場ベースのしくみが重要とし、排出量取引制度に国際航空を組み入れることを提案していたが合意に至らなかった。
参加国からは、このしくみに対して個々の国に拒否権を与えるべきとする声もあったが、この点に関しては総意が得られず、またEUも正式に留保を提示することで航空排出量取引制度への道を残した。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2007/20071007_1.html
第36回ICAO総会、排出量取引導入目指すEU提案を退ける