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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2007年10月09日
北極海氷の融解加速で、北西航路が開通
(米国立雪氷データセンター)
米国コロラド州発-コロラド大学ボールダー校にある米国立雪氷データセンター(NSIDC)は10月1日、2007年の融解期の北極海氷が1979年に衛星による観測を始めて以来、最小を記録し、北西航路が人類史上初めて完全に開通したと報告。
9月の平均海氷面積は428万平方キロメートルで、2005年の最小記録から23%、1979年から2000年までの長期平均より39%小さかった。衛星による測定が始まる以前、船や飛行機によって記録されていた1950年代と比較すると、海氷の減少は50%に達しかねない。1979年以降の9月の海氷の減少率は現在のところ、10年につき約10%で、年間7万2,000平方キロメートルに相当する。
北極海氷は長い間、気候に関する敏感な指標の一つとして認識されてきた。NSIDCのマーク・セレーズ上級研究員は、「コンピュータによる予測では、世界の気温上昇に伴い、海氷面積の縮小が始まると示されてきた。海氷の全般的な減少にはさまざまな自然の要因が作用していることは確かだが、温室効果ガスによる温暖化の影響は大きく、明らかになりつつある」と述べている。
今回の急激な減少は、氷が脆くなっている状態のときに融解期に入ったことや、北極海の中心が高気圧でシベリア上空が低気圧という、大気パターンの異常が原因として指摘されている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2007/20071009_1.html
北極海氷の融解加速で、北西航路が開通