（英国ビジネス・企業・規制改革より）

英国のマルコム・ウィックス・エネルギー大臣は１月18日、「再生可能エネルギーによる電力購入義務（ＲＯ：Renewables Obligation）制度」を通じて、地圧による発電の開発を支援すると発表した。英国ではまだ開発初期段階の地圧発電技術では、水圧を利用した水車発電のように、ガス網内でガスにかかる地圧の流れを利用して発電する。地圧は地質活動で自然に発生するもので、発電時にガスそのものは消費しない。

「地圧は、英国の意欲的な削減目標を達成するための低炭素エネルギー源の１つとなりうるもの。各方面からの意見を聞いて慎重な検討を重ねた結果、地圧発電をＲＯ制度の対象にすると決定した」と同大臣は話している。

この発表を受け、地圧発電事業者はガス・電力市場局の認定を受け、再生可能電力購入義務証書（ＲＯＣｓ）を取得できるようになる。ＲＯ制度で再生可能エネルギー発電による電力の提供を義務付けられている電力供給会社はその証書を購入し、年間目標達成の一部にあてる。

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