（英国環境・食料・農村地域省より）

英国、ロンドン発－英国のヒラリー・ベン環境大臣は１月28日、気候変動法案のもとで設立される新しい「気候変動委員会」の初代委員長としてアデア・ターナー氏を任命したと発表した。ターナー氏は、英国産業連盟（ＣＢＩ）の元理事長で、現在はスタンダード・チャータード銀行など多くの企業の理事を務めている。

任命に際しターナー氏は、「気候変動は現代の最も重大な課題である。しかしながら、早期に効果的な行動を起こせば、なんとか対応可能な経済コストでその影響を緩和することができる。気候変動委員会は、英国が排出削減目標をいかに達成すべきかを助言する重要な役割を果たすことになるだろう」と述べた。

同委員会は、英国の2050年までの目標達成に向け、独立した立場から専門的アドバイスを提供するとともに、議会や関係機関に対して進捗状況の年次報告を行う。さらに、昨年のブラウン首相の発言を受けて、排出量を2050年までに60%削減するというこれまでの目標を見直し、80%まで削減すべきかどうか検討する。

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