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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年02月11日
南極で氷の消失が増加
(ブリストル大学より)
2006年までの10年間で南極西部および南極半島において氷が消失した質量が増加したと結論付ける論文が発表された。これは、ブリストル大学のジョナサン・バンバー教授らが参加した研究グループによる論文で、同大学が1月13日、学術誌「Nature Geoscience」1月号に掲載されたと発表した。
同研究グループは、南極沿岸部の85%を網羅する衛星データを使って、氷床から流出している氷の質量を推測し、同期間の積雪データと比較した。その結果、消失した氷の質量は、南極半島で約600億トン、南極西部では1996年の約830億トンから2006年に約1,320億トンへ増加したことが明らかになった。
同論文では、「南極における氷床の質量変化は非常に複雑であり、氷河動力学における変化が氷床質量に大きな影響しているのかもしれない」と結論付けている。この結論は、これまで発表されてきた「今後の気候変動によって南極では降雪量が増えて氷床が増加する」という気候変動モデルシュミレーションに反するものである。
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南極で氷の消失が増加