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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年03月13日
研究報告:中国のCO2排出量、予測より大幅に急増
カテゴリー:気候
(カリフォルニア大学より)
米国カリフォルニア州バークレー発―米国カリフォルニア大学バークレー校とサンディエゴ校の経済学者チームが3月10日に発表した新しい分析によると、中国の二酸化炭素(CO2)排出量が、これまでの予測を大幅に上回っていることが明らかになった。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)などの予測によると、中国を含む地域では、2004年から2010年にかけて、CO2排出量が年間2.5~5%増加する見込みだったが、同国の30省の汚染データにもとづいた今回の分析では、増加は11%以上だと推定されている。
報告書によると、最も控えめな予測でも、中国の炭素排出量は2010年までに、2000年比で6億トン増加するという。これは、英国やドイツの現在の年間排出量よりも多い。
従来の分析方法では大半が、10年近く前の化石燃料の消費量に関する国別のデータにもとづいて、CO2排出量が予測されている一方で、今回の分析では、中国の国家環境保護総局が報告する、2004年までの省別の排ガスに関するデータを使って細かい分析が行われた。
同チームは、中国など、急速に工業化する国々で温室効果ガスを削減するための行動が急務であると訴えている。
報告書は環境経済学の論文誌「Journal of Environmental Economics and Management」の5月号で発表される予定で、同誌のオンライン版にはすでに掲載されている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2008/20080313_1.html
研究報告:中国のCO2排出量、予測より大幅に急増