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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年03月20日
国連:2006年の世界の氷河、厚さが前年の倍以上減少
カテゴリー:気候
(国連環境計画より)
スイス、チューリッヒ/ケニア、ナイロビ発―国連環境計画(UNEP)は3月16日、スイスの世界氷河モニタリングサービス(WGMS)の最新の公式データによると、世界の30近くの氷河では、2006年の融解による氷厚の減少が前年に比べ2倍以上になっていたと発表した。
WGMSは1980年以来、世界各地の氷河の年間質量収支(夏の融解量と冬の蓄積量の差)を調べている。WGMSの推定では、2006年の氷河の厚さは、淡水に換算すると約1.4メートル薄くなっており、2005年の約0.5メートルより大幅に減った。
1980年から1999年の縮小率は年間平均0.3メートルだったが、2000年以降は年間平均が約0.5メートルとなっている。過去20年間の最高記録だった1998年の0.7メートルを、過去6年間のうちの3年(2003年、2004年、2006年)がすでに上回っている。
UNEPのアヒム・シュタイナー事務局長は、「何百万人もの人々が、飲料水、農業、工業、発電などで、こうした氷河に直接的または間接的に依存している」と指摘し、2009年後半にコペンハーゲンで開催される予定の気候に関する会合で、各国政府が新しい温室効果ガス排出量削減と適応策を中心とした枠組みで合意する必要性を強調した。
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国連:2006年の世界の氷河、厚さが前年の倍以上減少