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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2008年03月24日
今後の気候変動が交通インフラにもたらす影響 深刻に
(米国学術研究会議より)
ワシントン発--激しさを増した嵐による海面上昇で、沿岸部の道路、鉄道、路面電車、空港滑走路が洪水になれば、それは米国内の交通手段が受ける最悪の影響となるだろう――米国学術研究会議(National Research Council: NRC)は3月11日に発表した最新報告書の中でこう述べた。報告書によると、今後の気候変動の影響は、地域によって異なるものの人間にも経済にも広範囲に及び損失も大きいのは確実で、交通システムは、計画、設計、建設、運営、管理において、かなりの変革が求められるという。
また報告書は、米国の交通にとって特に重要な気候変動として、「真夏日と熱波の増加」「北極の気温の上昇」「海水面の上昇」「激しい降水現象の増加」「ハリケーンの増強」の5つを挙げ、米国政府に対し、交通と気候変動の情報センターの設置や交通設計基準の見直し、気候変動を踏まえた新規制の確立など、広範囲にわたる行動や規制を求める提言の実施において強い役割を担うよう求めている。
報告書を作成した委員会の委員長ヘンリー・シュワルツ・ジュニア氏は、「交通の専門家が気候変動がもたらした課題を認識し、それに立ち向かう時が来た」と話している。
DSR指標= DSR指標とは?
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